ID.005   世の中が見えてくる書籍

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ヨーロッパ型資本主義―アメリカ市場原理主義との決別
福島 清彦 (著)

講談社現代新書

価格: ¥700

新書 - 246 p (2002/10)
日経BP企画
ヨーロッパ型資本主義
ヨーロッパは資本主義のあり方について、最も進んだ研究と分析を行い、成果を上げている地域である。ドイツ、フランス、英国など、資本主義のあり方が全く異なる国が共存し、影響し合っていることが背景にある。米国型の市場原理主義的な資本主義とは異なるヨーロッパ型資本主義の成り立ちや内容を解説する。
冷戦終結から10年余り、米欧間には対立点も目立ってきた。本書は基本的な社会観、経済政策と制度のあり方、企業経営などの面で、ヨーロッパで広がる対米批判を紹介する。こうした対立は、同じ資本主義でも中身の相違に由来する。成長や効率を最優先するのではなく、ゆとりと思いやりのある社会を作り、貧富の差を縮め、治安の良い状態を維持しようというのがヨーロッパ型資本主義で、米国の成長至上主義とは相容れない点が多い。

サッチャー政権が進めた自由化、民営化、市場経済化路線の弊害が目立ってきた英国は、ブレア政権下で福祉重視型の資本主義への転換を試みる。そのほか、ドイツの「社会的市場経済」、フランスの「エリート官僚主導型混合経済」など、ヨーロッパ各国の資本主義の特徴を紹介し、市場原理主義の改革論議が進む日本も、その思想と経験に学ぶべきだと説く。


(日経ビジネス2002/12/2Copyrightc2001日経BP企画..Allrightsreserved.)