まちづくりNPO ラピュタ創造研究所
設立趣意書

近時、世界でも日本でもグローバル化が進み、日本全国の小さな地方都市の経済や社会基盤が崩れ出し、そこに暮す人々の従来のライフスタイルが維持できなくなりつつあります。

このような時代に、日本の一地方都市である武生に住んでいる私たちは、自分たちの住む地域の将来を、自己判断・自己責任の中で選択する必要に迫られています。私たちは、アメリカや東京の市場原理主義だけに任せていては、地方の将来はないと考えます。武生という小さな地方都市の目指すところは、そのアイデンティティを確認し、独自の生活要素を再認識し、それを活かした「持続可能な地域社会」の実現だと考えます。つまり、都会では味わえない武生独自の豊かな暮らしを見つけ、世代を継いで住み続けられるような経済および社会基盤を再構築し、そこで生活していく人たちが充実し納得した人生を送れる町の実現です。

武生の中心市街地の蓬莱町に、昔からある蔵をレストランや喫茶店やショップなどに活用している「蔵の辻」があります。私たちは、平成11年6月から「ラピュタ」という名称で「蔵の辻」の一角に拠点を置き、新しい時代の武生の街中ならではの暮らし方として「21世紀型のライフスタイル」を提案し、活動を続けてきました。この4年間の活動の中で、東京のような都会でもなく、長浜のような観光地でもない、武生のアイデンティティを活かし「暮らし」を重視した「持続可能な地域社会」づくりこそが、武生で暮らす私たちの選択すべき方向だ、という確信に至りました。そして、「持続可能な地域社会」を実現するには、「ラピュタ」というスポットではなく、中心市街地を視野に入れた活動の必要性を感じ、平成14年5月に名称を「ラピュタ創造研究所」と改め、活動の幅を広げてきました。そして今、その活動が営利を目的としていないことを明確にするとともに、より効果的に活動を展開していくために、特定非営利活動法人格を有することを決意しました。

私たちは、21世紀の武生の中心市街地に適合したライフスタイルの調査研究、まちづくりや生活文化に関する企画立案・実施および情報発信などを行い、持続可能な地域社会の実現をこれから目指していきます。そして、地域に根ざしたものをとことん追及していけば、そこから、日本中のどの地域にも適合できる普遍的なやり方が抽出されてくると考えます。私たちの事業を通じて抽出されたライフスタイルや持続可能な地域社会の構築の仕方が、21世紀の小さな地方都市のモデルになると思います。

以上のような基本認識に基づき、武生独自の「持続可能な地域社会」を実現するために、私たちは特定非営利活動法人「ラピュタ創造研究所」を設立します。